第39回春のインターウニを実施しました

☆ このサイトはもうしばらく更新作業が継続する予定です(stand: 29.3.2024)

2024年3月8日~12日、山中湖畔の『平和荘』で春のインターウニを5年ぶりに実施しました。(テーマや企画方針などについてはこちらの募集サイトをご覧ください。)

積もった雪をかき分けて約60名の参加者たちがセミナーハウスに辿り着いた頃は、まだみんな緊張して互いにほとんど知らない集団でした。その後すぐに3時間x5回のドイツ語少人数授業が始まり、ボン大学日本学科Reinhard Zöllner教授の講演会や全員を対象としたドイツ語発音をよくするためのPhonetik-Kursを聴き、さらにはDAADのAxel Karpenstein東京事務所長と竹内優さん、Goethe-Institut東京のOliver Phan-Müller語学部長と丸山智子さん, TEACH(日独韓共同修士課程)プログラム担当の佐々木優香さんやハイデルベルク大学日独通訳翻訳マスターコースでも活躍する会議通訳者四戸陽子さんからの各事業紹介、また8月に東京で日独合宿(Hallo-Programm)を予定する日独ユースネットワーク代表の皆さん(司徒友依さんたち)からの情報提供などに次々接し、最後にはテーマを選んでグループでのプレゼン準備・発表をする頃には、みんなすっかりインターウニに馴染んで、各グループに配置されたドイツ人Praktikantinnnenのおかげもあって、KneipeやSchlussfeier(パーティ)では大いに盛り上がるという欲張りなドイツ語漬けの4泊5日を過ごしました。午後に長い休憩時間があった中日は上の写真のような快晴で、山中湖の空気をゆっくり満喫できたことでしょう。

ドイツ語を学ぶいろいろな人たちが全国からこうして集まり大学や世代を超えて知り合えるのはいつもながらのインターウニの光景でしたが、今回は久しぶりの開催だったこともあってか子連れのインターウニ「卒業生」たちが何人もゲストとして訪れてくださり、ドイツ語の会話にまじってあちこちで赤ちゃんの泣き声も響いていました。インターウニの持続可能性もこうして維持されることを期待しましょう。以下、セミナーの風景写真です。

インターウニはまだ続きます!

久しぶりに実施したインターウニは当初、成立するかも不安なまま参加者募集を始めましたが、参加した方々の評判も上々だったことから、来年(2025年)も第40回記念セミナーを同じ時期・同じ場所で実施しようという方向で検討することになりました。またドイツ語上級者向けとなる夏のインターウニ・ゼミナールについても復活させたいという声があがっています。詳しくは決まり次第、当ホームページでお伝えします。

今回参加した皆さんからの声 

ゼミ終了後に寄せられた感想文です。個人的事情の言及などを省いて抜粋します。たくさんのフィードバックをありがとうございました。

ドイツ語に関心のある人や、ドイツ語を学んで活躍している先達と出会えたこと、ドイツ人の先生やドイツ語が堪能な方々と沢山会話ができたことが良かった。普段大学では学問用の読み書きの授業しか受けられないので、話す機会は特に重要だった。また、自身の留学の経験を後輩に伝えられたことも嬉しかった。
先生方の工夫されている授業にもとても関心した。それぞれの先生方がテーマやメッセージを持って私たちを教えようとしてくださっていることがよく分かったし、ゲームをしたり、グループワークをしたり、飽きない工夫が随所に見られて良かった。

ゼミ初日は周りの圧倒的なドイツ語力に直面しかなり凹んでしまったが、グループ別の授業を通し少しずつ自信をつけることができた。日本中のドイツ語学習者と出会えたことはとても貴重な経験となった。ドイツ語を習得した先に、どのような未来があるのか具体的にイメージすることが出来た。五日間を通しドイツ語学習に対するモチベーションがかなり上がった。
発音の授業が非常によかった。授業自体も楽しく印象的だったが、私の学校で発音練習はあまり行われないので初耳なことも多かった。

自分と異なる年代の方と交流することができたので、自分一人では知ることができなかったような情報を得ることができたり、多くの友達からドイツ語を勉強するにあたって刺激を受け、それが自分のモチベーションになったりしました。レベル別のグループと興味別のグループを作っていただいたことでどちらのグループでもドイツ語を話す力をさらにレベルアップさせようと向上心を持ち続けることができました。ゼミに参加して、ドイツ語をがっつり話す機会を初めて経験しました。自分がどう思っているのか、何を言いたいのか、うまく言葉が出てこない中でPraktikantinが助けてくれたり、先生方のサポートが身近にあったり、ドイツ語に囲まれた環境で過ごすことができ格段にレベルアップすることができたように感じます。PhonetikやKneipeなど、授業以外でもドイツ語を使って話したり基本的な発音に戻ったり、とにかくまだ残って勉強していたいと思う五日間でした!
奨学金や大学院への進学、日独英の会議通訳の方のお話が印象に残っています。これからの大学生活の中でお世話になる団体の方のお話を聞くことができ、奨学金の方も活用したり自分の大学卒業後の進路を考える機会になったりしました。特に留学や国外への進学を考えるようになったので、情報を活用させていただこうと思います。

ドイツ語や様々なテーマについて多くのことを学ぶことができただけでなく、様々な方々と知り合えることができてとても有意義な機会になりました。普段は様々な世代の人と世界情勢のことなどについて議論し合う機会はほとんどなく、とても貴重な経験でした。
議論をすることが好きな人が多かったので、自分たちの担当するテーマ以外にも、自由時間などでたくさん議論して、皆さんの知識の多さに驚いていました。事実、史実について深く学び、様々な角度から議論することができる重要性について再認識しました。

5年前に参加したときは人見知りを発動し、ドイツ語も日本語も全く喋れない状態だったので、すごく悔しい思いをしました。そのときの悔しさをバネにずっと勉強を続けてきて、ようやくリベンジを果たすことができました。もちろんこれがゴールではないのですが、今回のインターウニでもたくさん刺激を受け、モチベーションに繋がりました。とても素晴らしい機会を提供してくださり、またドイツ語以外にもたくさんのことを教えていただき、本当にありがとうございました。
4泊5日という長いような短いような期間で、素晴らしい体験と素敵なドイツ語仲間を得ることができました。 全体的に満足していますが、一つだけ要望を上げるとすれば、プレゼンの準備時間が少し足りないです笑 単純にドイツ語が好きで勉強を続けていますが、留学経験者やいろんな経験をした人の話を聞いて、ドイツ語で何をしたいか、改めて考えさせられました。 まだまだ自分が目標としているレベルには届かないので、もっとドイツ語の勉強を頑張って、いつかインターウニを支えられる立場になりたいです。 以上、ありがとうございました!

グループ一つ一つにプラクティカンティンがいてくれたこと、プラクティカンティンと部屋が一緒だったことで普段関わることの少ないドイツ人の方たちとたくさん話ができて良かったです。お菓子や飲み物をたくさん用意してくれていたので勉強がんばれました。私はグループAでドイツ語はあまり分からない状態でしたが、優しく丁寧に日本語も交えて授業をしてくださったおかげでついていくことができました。
様々な分野、年齢の方がいたために自分では全く知らなかったことや新たな社会問題が発見できました。

私は今回初めてインターウニに参加をしたが、本当に様々な人がいてとても刺激をもらえた五日間だった。ドイツ語はあまり人気のない言語だと言われているけれど、こんなにも一生懸命勉強している人たちがいるんだということを知ることが出来て、それだけでもドイツ語を学ぶモチベーションが上がった。また、teachの院生の方たちの言語運用能力がとてつもなく高くて圧倒された。同じ部屋だったKさんは日独韓語がペラペラで、本当に憧れの存在になった!私ももっとたくさん勉強して、いつかKさんのように話してみたいと思った。今回本当にいい経験をさせてもらえたと思っているので、この経験を糧にもっとドイツ語を頑張ろうと思う。
昨今世界で起こっている事象は本当にたくさんあり、その事象一つ一つの規模もものすごく大きい。このような激動の世界について、自らの視点に置き換えて、時間をかけて考えることが出来たことはとても有意義であった。また、グループワークでは、自分ひとりではたどり着けなかった思考や意見が多く飛び交っていた。そのような環境に身を置くことで、物事をあらゆるベクトルから把握する力を養うことができたと実感した。

様々な理由でドイツ語を学んでいる人が多かったことに驚かされた。このゼミに参加しなかったら一生出会うことがなかったような人達と知り合えたこと、1人で学習している時には気づかなかったことを発見できたり、自分と異なる価値観を知れたので、とても有意義なゼミでした。

とっても楽しく、有意義で素晴らしい5日間でした!この取り組みに参加できたこと、心から誇りに思います。自分の大学では出会えないような多様な背景を持った学生の友人や、それでいて同じ志を持った聡明で優秀な方々と出会えて幸せでした。ドイツ語で気持ちを伝えるように頑張りたいと思います。
DAADの方々の話はすごく勉強になった。そもそも英語でホームページの奨学金欄が書かれているのを見ていたが、理解できなかったので、それを目指して勉強しようと思った。また、インターウニに参加している人が今までにそんなに沢山いて、実際にキャリアを積んでいらっしゃる方が戻ってきてまで話をしてくださるというのは、インターウニが本当に素晴らしい催しなんだな、と考える理由の一つになった。

遅い申し込みに関わらず受け入れて頂き、ありがとうございました。自分から話しかけたり、話しかけられたりするうちに知らず知らずのうちに溶け込んでいった5日日間でした。自分の感想は「全国大会に参加して、予選落ちだった。」でした。普段から継続して勉強していますが、舞い上がってしまいただ話すだけ・・・、になってしまい、場数(ばかず)と度胸が足りていないことを痛感しました。少々嫌なこともありましたが、今までに経験済みのことばかりで、今回のInteruniで初めて経験する嫌なことは有りませんでした。手弁当で先生方が走り回っている姿を見ると、自分は贅沢な立場に居させて頂いていると実感していました。
Zeitewendeについての講義が良かったです。久しぶりに大学のゼミに参加したかの感じで懐かしかったです。もう少し上手く発表できたはずなのに…、と思え、今後の自学自習のやる気に繋がる講義でした。

ドイツ語を使って授業を受けたり、ドイツ人の学生や先生と話すだけでなく、様々な大学から集まった仲間と交流することができたのがとても良かった。他の仲間が大学でどのようなことに取り組んでいるのか、どのようなことを学んでいるのか、色々な情報を得ることが出来た。すごく刺激になった。もっとドイツ語を使いたかったなというのが率直な気持ちです。ドイツ語での少人数のディスカッションなど、ドイツ語しか使えない時間を設けてくれると良かったなと思っています。
1日目の1回目の授業では、おとぎ話を作りました。その中で色々な語彙や表現に触れることができ、そしてドイツ人の学生からすぐにフィードバックを貰うことが出来ました。実践的な内容の中で楽しく学ぶことが出来ました。2日目に受けた授業の中で、da-と前置詞の組み合わせに関する解説をしてくれたのがすごく印象に残っています。私自身ゼミに参加するまでは正直よく理解出来ていなかった文法事項だったので、授業を通して理解が深められた気がします。

総合的に参加して良かったと言えるものであった。授業やプレゼンを通して、ドイツ語力を上げることができたことはもちろん、同時期にドイツに留学する友人たちや、留学について先生や経験者の方から情報を収集することができた機会となった。また、ドイツ語へ関心、意識が高い人達と触れ合うことで、私のドイツ語に対するモチベーションにも繋がり、機会があれば次回もぜひ参加したいと思えたものであった。さまざまな機関による紹介プレゼンが合宿中に行われたことで、検定や奨学金等の情報を得られ、今後の学習への目処を具体的に立てることができ、とても助かった。
この合宿を通し、ドイツ語を学ぶ友人らと繋がることができ、大変うれしく思います。9月から1人でドイツに渡り、1年間生活すると思っていましたが、共に留学する人とも出会え、ドイツ留学が楽しみになりました。また、ドイツ語学習へのモチベーションとなり、留学に向けて資格獲得といった準備を進めていきたいと思います。 来年の参加は難しいかもしれませんが、帰国後にまた今回以上のドイツ語力で参加ができるよう、勉強に励んでいきます。

授業での学びへの熱意はもちろんのこと、それ以外の時間やSchlussfeierにおいても楽しもう・楽しませようという参加者の皆さんの気概が伝わり、終始とてもいい雰囲気だったと思います。自分とは文化・国籍が違う人、ドイツ語の理解力が違う人、得意とすることが違う人に対して優しさと敬意を持って接し、お互いが気持ちよく過ごせるよう折衷点を探る姿勢から多くを学びました。
自分が気になる留学や進路、キャリアのことについても積極的に情報を得ようとする参加者も多かったので、ハイデルベルク大通訳翻訳マスターコースその他機関のプレゼンはとても参考になったのではないかと思います。Freizeitもお天気に恵まれ、授業から離れてお散歩したりカフェでの時間を楽しんだりでき、よいリフレッシュになりました。

5日間滞在して、無事に過ごすことができたことに感謝しています。特に教員の方々、平和荘の方々に大変お世話になりました。私が会話出来た複数の参加者の皆さんは、すでにドイツへ留学された方、ドイツ語、文化、社会等密接に関係した学問を専攻されている方が多かったです。そのためドイツに関する様々な知識、経験、情報を聞くことができました。今後のためにドイツ語をもっと勉強したいと思います。
話し合い、プレゼンテーションを聞いていて改めて思いました。皆それぞれの意見があるから、問題を解決することはとても難しいことです。しかし、多くの人々の意見を聞いて理解して、客観的に物事を取らえることが大事です。

1番の感想は参加してよかった!!です。理由はドイツ語学習のモチベーションが上がったからと、いろいろな人と話し、将来の選択肢が広がったからです。授業はできる、わかるを積み上げ、自己肯定感が上がるような進め方でとても楽しかったです。ご飯も美味しく、全て残さずいただきました。フードロスが悲しかったです。他の人の分も食べましたが、限界がありました。

絵を見てストーリーを説明してみるという授業が楽しかったです。移民についてのテキストも興味深かったです。プレゼンの準備時間はちょうどよかったです。私の班はみんな活動に積極的に取り組んでいたと思います。もっと深い議論をするには準備・発表時間もさらに必要だと思います。

自分以外のドイツ語を学んでいる方々と交流することができ、非常に刺激になりました。私の大学ではドイツ語を学習している学生の数が少なく、留学生の数も少ないので、今回のインターウニを通して他の大学の学生や留学生と知り合えたことは非常に有意義でした。単にドイツ語を学習している人同士というだけでなく、自分の専門や趣味の範囲と被っている方々も多くいて、語学合宿以上の価値があったと思います。参加した当初はお試し程度の気持ちでしたが、終わった時にはほかの参加者の方々と予想以上に仲良くなることができ、なかなか無い一生ものの縁ができたと感じています。参加して本当に良かったです。
発音に関する授業が印象に残りました。語尾の-enのeは発音しない、など実践的なドイツ語の発音を学ぶことができました。それまで発音について意識して勉強することは少なかったので、非常に有意義でした。

本当に楽しかったです。お世話になったすべての先生方に心よりお礼申し上げます。次回以降も是非参加させて頂きたいと思います。赤字が続いているというお話がありましたが、正直いってこの合宿の参加費は格安すぎると思います。少々参加費を割り増ししてもよいのではと(参加者側ながらに)思います。あるいはまた、インターウニOBOGからの寄付を募ってみてはどうでしょうか。
10人規模で1つのプレゼンを作るという作業は普段なかなかやることがないので、貴重な体験になりました。一方、グループでのプレゼン作成の過程においてはほとんどドイツ語を使わなかったのがやや残念なところでした。時間と能力の問題で、日本語で議論し、日本語でスライドとスクリプトを用意し、それをドイツ語が堪能なGruppe Fの方やアシスタントの方が翻訳していく、という流れでグループワークを行ったので、4日目・5日目はあまりドイツ語に触れられませんでした。私自身(そして他のメンバーの多くも)、ドイツ語でディスカッションするだけの語学力はないので、上記の流れでグループワークを進めるのはある種必然でしたが、もう少しドイツ語を使いたかったなと感じるところはありました。

ドイツ語でさまざまなテーマについて議論できる場が普段はあまりないので,インターウニのような機会が得られることは貴重だと思った.想像していたよりも多様なバックグラウンドを持つ参加者が集まっており,たくさんの人とお話しできたことは良い経験となった.
プレゼンに向けたグループワークで,「AIによる外国語の読解や機械翻訳が容易になっている中で,言語を学ぶ意義とは何か」や「AIを言語学習にどのように活用できるのか」について議論できたことが印象に残っている.短い時間の中で意見をまとめて発表資料を作成するのは大変だったけれど,限られた時間の中で集中して取り組むことで充実した議論になったと思う.ドイツ語のレベルが参加者によってさまざまな中で簡単ではないテーマについて議論するため,議論が日本語中心になりがちなのは少し残念に感じたが,深い議論ができたことはとても良かった.

とても充実して楽しい時間でした!来てよかったの一言につきます。また参加したいです。
教育について同年代の人と本音で深いところまで、互いに話せたあの空間が、とても充実していました。大学や他の場所ではなかなかそのような機会がないので、この機会があったことが純粋に嬉しく、楽しかったです。ドイツ語で思うような表現が思いつかない時もあり、これからさらにドイツ語を学んで、生きたドイツ語を話せるようになりたいと強く感じました。
大学卒業後の未来が漠然としていたが、ドイツ語を学んだ後、社会で出られた方々と講演やKneipe を通して交流できたことで得られた知見が多く、とてもためになる時間でした。KneipeやFreizeit 、Schlussfeierはとにかく楽しかったです!ピアノの演奏もsehr schön!!

最終日グループ・プレゼンより: ”AI und die Sprachen” 

この記事を書いた人

インターウニ・ゼミナールを運営しているのはインターウニ実行委員会です。インターウニ固定メンバーによる実行委員会が毎回のゼミナールごとに担当教員を招待し、モティベーションの高い参加者のために全員がボランティアで授業や運営の仕事をしています。責任者は現在、相澤啓一(獨協大学特任教授、筑波大学名誉教授、ケルン日本文化会館前館長(2019-23))が務めています。

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