インターウニとは?

インターウニは、日本のさまざまな大学や大学院でドイツ語を学び、さまざまな専門の勉強をしている学生・院生・卒業生のための、4泊5日の合宿ゼミナールです。
そこでは、それまで互いに知らなかった人たちが集まって、さまざまなグループワークや全体セッションを通じて、ともにドイツ語を学び、ドイツ語を使って知的に遊び、考え、できる限りドイツ語で議論します。
主催者は、さまざまな大学でドイツ語を教えているドイツ語教員たちが集まって作る非営利団体である「インターウニ・ゼミナール実行委員会」です。
・ 春のJuniorenseminarはドイツ語初心者~中級者向きで、グループ毎にドイツ語を学ぶのが中心です。
・ 夏のSommerseminarはドイツ語中級~上級者向けで、ドイツ語で議論をすることに重点を置きます。/

インターウニは1979年に設立され、やがて1981年から春と夏の年2回のペースで実施されるようになりました。2006年からは韓国のドイツ語教育とも連携してドイツ語を通じた教員・学生の交流を行なっています。近年は、ドイツ学術交流会(DAAD)から教員派遣費用の補助を、またドイツ文化センター(Goethe-Institut)からは韓国との協力への支援を得ており、加えて筑波大学の日独韓共同修士課程(TEACH-Programm)とも協力関係を築いてきました。2019年夏にはセミナー設立40周年の記念合宿を行いましたが、その後2020年から23年春まで、コロナのため開催を休止してきました。

≪4つのinter-≫

インターウニ・ゼミナールは、その聞き慣れない名前が示すように、「4つのinter-」を基本理念として掲げています。

  •  interuniversitär 日本各地のいろいろな大学からの参加者が、一同に会して集まります。(「インターウニ」の名前はここから来ています。)
  •  interdisziplinär いろいろな専門分野の学生・院生が、それぞれの専門の枠を超えて「学際的」に話をします。
  •  interkulturell ドイツの文化・社会に関心を持つ日本人とドイツ語圏の人が、そして最近では定期的に韓国からもゲストを招いて、国籍・文化の違いを超えて「異文化間」での議論をし、学び合います。
  •  Inter-Lernen 教師と学生という立場の違い、あるいは世代の差や性差など、さまざまな立場や関心の違いを超えて討論し、たがいに学びあうことの大切さを、インターウニでは「Inter-Lernen」という造語を作って表現し、実践しようとしています。

この4つのinter-に加えて、インターウニでは、Selbstreflexion(自己省察)の姿勢を大切にしています。これは言い換えると、「自分はどこに立っているのだろう?」、と自分の立ち位置(Standpunkt)について考えてみるということです。

私たちはふだん、日本語を母語として話す日本の社会に当たり前のように暮らしています。でも異文化である外国語の世界と接するとき、そこには、それまで当たり前だった自分たちの社会や文化を相対化して問い直すきっかけがたくさん転がっています。もしそうした機会を活かしていけるなら、それはドイツ語という外国語を学ぶことにより得られる最も実り豊かな副産物なのかもしれません


単なる「語学学校」ではないインターウニ

その意味で、インターウニは、単なる「語学学校」ではありません。単にドイツ語の練習をしたりドイツ語でおしゃべりできることだけを目指しているわけではないからです。そもそも「ことば」はコミュニケーションのための単なる道具ではなく、私たちの思考や認識そのものです。だからこそ、知らなかった外国語が分かるようになるというのは、考え方や認識が未知の世界へと広がっていくとてもワクワクする特別な体験なのです。
日本ではドイツ語は大学で学び始めるケースが今でも圧倒的に多いですが、大学生の語学学習は、小さな子どもが日常会話の中で母語や外国語を学ぶ場合とは自ずと異なります。最近では大学のドイツ語授業で、子ども向きのような教え方や教材が用いられたり、知的内容の乏しい旅行会話や日常会話を学ぶことがkommunikativな語学教育だと誤解されているケースも少なくありませんが、インターウニではあくまで、学生参加者たちの知的関心の高さを前提として、「語学学習と内容的テーマ」の両立という二兎を追い続けています。そうすればきっと、ドイツ語を学ぶことで見えてくる世界が、さらなるドイツ語学習へのモティベーションを与えてくれることでしょう。
具体的には、ドイツ語を学ぶのと同時にちょっと背伸びしながら、身近な話題や現代社会の問題について、日本とドイツを比べながら、できるところからドイツ語で考えたり議論していきたいと考えています。
「4つのinter-」に象徴される好奇心旺盛で開かれた姿勢で、ドイツ語を通じて新しい出会いを求め、知的な窓を開いていきましょう!

参加者全員が主役です!

このように、インターウニは、モチベーションの高い多くの参加者の方々によってfreiwilligに運営されています。
そして最大の「Freiwillige(有志の人)」こそは、参加する学生のみなさん一人ひとりにほかなりません。
その意味で、インターウニは、参加する皆さんが主役のゼミです。みんなで素敵なインターウニを作っていきましょう!