第41回春のインターウニ 参加者を募集します!

日時: 2026年3月6日(金)~ 10日(火)

場所: 山中湖「平和荘」山梨県南都留郡山中湖畔平野1875)

参加費: 42,000円 

(授業・教材費、4泊5日の宿泊費、食事代を含む。)

募集人数60名程度(ドイツ語を学ぶ大学生・院生、またドイツ語を学んだ社会人。)

参加申込みはこちら(QRコードもご利用ください) 

https://interuni.jp/juniorenseminar/anmeldung

申込み締め切り2026年2月19(木) (なお、それ以前でも応募者が定員を満たした段階でキャンセル待ちとなりますが、締め切り後でも空きがあれば受け付けますので、お問い合わせ下さい。)

講師相澤 啓一(獨協大)、ALT, Joachim(新潟大)、BILIK, Eva(東京外語大), FUJISAWA, David(獨協大)、井口 祐介(明治大)、鎌倉 澄(学習院大)、亀井 明子(関西学院大)、KANEMATSU, Nina (筑波大)、NGO, Lena (Die Deutsche Schule)、ニーナSekizawa Yuka、日独協会)、小野 二葉 (立命館大)、佐々木 優香(獨協大)、SCHMIT-NEUERBURG, Viviane (Deutsche Schule Tokyo Yokohama)、高橋 優(上智大)ほか

主催インターウニ・ゼミナール実行委員会 

協力Deutscher Akademischer Austauschdienst (ドイツ学術交流会) 

   Double-degree Programm TEACH(筑波大・ボン大・高麗大による日独韓共同修士課程)

このご案内の印刷用パンフレット(PDF)はこちら

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=== 前回ゼミ(2025年3月)の様子については、報告サイト参加者感想サイト をご覧ください ===

今回のゼミのテーマ: 公正な社会とは?ー カネ・権力・マイノリティ
   Soziale Gerechtigkeit: Geld – Macht – Minderheiten

私たちの社会はどのぐらい公平・公正・平等なのでしょうか? 不当な扱いを受けて「不公平(ungerecht)だ!」と感じることは誰もが何度も経験することでしょう。「親ガチャ」、「上司ガチャ」といった最近の流行語は、社会に蔓延している格差に抗議する言葉ですが、すでに諦めの境地をあらわしているのかもしれません。

しかし自分ではなく他人が不当に扱われるとき、私たちはその痛みを感じにくいものです。ヤングケアラーとかガラスの天井に苦しむ女性など、社会的弱者とされる人たちは身近な所に溢れています。歴史の授業では、植民地支配された人々の苦しみや、1930年代ドイツに住んでいたユダヤ人の運命について学びました。ニュースを見ると現在でも、いきなり隣国から侵略される国や、長年住んできた自分の家や土地を「ここは2000年前から自分たちの土地だ」と主張する人たちに力尽くで奪われる人々のことが連日報道されています。日本でも、農業や介護を担うエッセンシャルワーカーは手取りも少なく高齢化と減少の一途を辿る一方で、人手不足を補うために呼び寄せられた外国人労働者たちには差別の目が向けられがちです。他方でIT系の国際企業は世界の莫大な富を集めており、年収約150兆円と言われるイーロン・マスクはEU解体まで要求し始めています。超大国の横暴に歯止めがかからず、カネや権力を持つ人の横暴が許される中、マイノリティなど社会的に弱い立場にいる人がつらい思いをし続ける「不公正(Ungerechtigkeit)」や「犯罪(Unrecht)」の構造は世界各地に蔓延しています。

今度のインターウニでは、こうした問題を身近な体験から観察しながら、「公正(gerecht)な社会」はどうすれば実現していけるのか考えてみましょう。簡単に問題解決ができるはずはありませんが、知らないうちに加害者にならないためには何ができるかなど、多くの参加者とドイツ語と日本語で議論して学んでいきたいと思います。

もちろんそれぞれのドイツ語授業グループでは、参加者それぞれのレベルにあったドイツ語授業が中心です。ゼミ後半では、同じような関心や問題意識を持つ人たちと具体的なテーマを選んでグループを作り、ドイツ語でのプレゼンを作って発表します。「習いたてのドイツ語でそんなことをするのは大変!」と思う人もいるかもしれませんが、教員だけでなくドイツ人留学生のみなさんも一緒になって議論し、ドイツ語での表現を助けてくれるので、きっといつの間にかそこまで到達していることでしょう。

インターウニは単なる語学学校ではなく、「全国各地からの新しい仲間たちと楽しく集中的にドイツ語を学ぶこと」と「大学生らしく批判的知性を磨くこと」という2つの目標を同時に追いかける欲張りな合宿セミナーです。初級からのドイツ語をレベル別少人数グループで学び、議論を通して実際にできる限りたくさん使ってみるというインターウニならではのドイツ語の学び方で、新しく知り合う日独の多様な参加者たちとともに、言語や大学や世代を超えてドイツ語漬けの5日間、一緒にいろいろ考え、たくさん話をしていきましょう。 

 インターウニ・ゼミナールは、せっかく習い始めたドイツ語をもっと学びたいと考え、またドイツ語圏の地域や日独文化交流に関心を持つ学生たちが、全国から集まって議論する合宿ゼミです。いろいろな学生・教員がさまざまな大学から集まって(interuniversitär)、一つのテーマについて日独の文化を比較・対照しながら(interkulturell)、専門の枠を超えて(interdisziplinär)、国籍や文化、世代や立場の違いを超えて互いに学びあう(Inter-Lernen) ゼミです。
ゼミでは各自できる範囲で、なるべくドイツ語を使って議論してみましょう。ドイツ語を習い始めたばかりの大学1・2年生の方にとっては、ドイツ語授業に参加することに加え、いろいろな機会をとらえて実際にドイツ語を口に出して会話にトライする絶好の機会です。もっとドイツ語ができる人は自由に議論してください。ドイツ語能力別の少人数クラスが編成されますので、きっと自分にぴったりの居場所が見つかります!
アクチュアルなテーマとドイツ語学習を欲張って組み合わせるインターウニに参加して、全国各地の大学から集まる新たな友人や日独の教員、さらには海外からの参加者たちと、ドイツ語漬けの5日間を過ごしてみませんか?
  • ホームページから申し込みをすると、登録したアドレス宛に実行委員会から受付確認メールが送られますので、それに従って参加費を所定の口座に振り込んでください (詳細は受付確認メールでお知らせします)。 
  • 開催場所は山中湖畔です。東京方面からは新宿から山中湖〔平野〕行きの直通バス(片道2350円144分)が、乗り換え不要で便利です(利用1ヶ月前から予約可)。関西方面からは新幹線三島駅からバスをご利用ください。
  • 毎回異なる教員による約3時間x 5回の授業は、ドイツ語力別に編成する10名程度の小グループで行われます。
  • そもそもインターウニとは何なのか? また、以前のゼミナールの様子やテーマ等については、このインターウニのホームページの各サイトに詳しく掲載してありますので、ぜひご覧ください。
  • 申し込み後のキャンセルや部分参加申請などについて、詳しくは申込みに際してお知らせします。
  • 食事や集団生活に不安や問題のある方は参加申込みに際して必ずご相談ください。可能な範囲で対応しますが、対応が難しいと思われる場合は参加をお断りする場合もあることを予めご了承ください。
  • ゼミに関するお問い合わせや、申し込みに問題が生じた場合などは、インターウニ実行委員会にお問い合わせください。
  • 申し込み後のキャンセルや部分参加申請は3月4日まで受け付けます。部分参加により宿泊数が減る場合などは現地にてその分の金額を返金します。それ以降になってからの変更は多少のキャンセル料が発生する可能性があり、また連絡なしで無断キャンセルした場合は返金できません。お問い合わせや、申し込みに問題が生じた場合などは、インターウニ実行委員会(https://interuni.jp/kontakt/)までお問い合わせください。

インターウニ・ゼミナール実行委員会(代表:相澤 啓一)

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この記事を書いた人

インターウニ・ゼミナールを運営しているのはインターウニ実行委員会です。インターウニ固定メンバーによる実行委員会が毎回のゼミナールごとに担当教員を招待し、モティベーションの高い参加者のために全員がボランティアで授業や運営の仕事をしています。責任者は現在、相澤啓一(獨協大学特任教授、筑波大学名誉教授、ケルン日本文化会館前館長(2019-23))が務めています。

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